モーターヘッドバンガーズの日記

英ロックバンドmotörheadに関する最新情報やレビューを掲載。メタルのライフスタイルを読むブログ。

【モーターヘッド観戦記】:新宿リキッドルーム(2000年10月10日)

ウィ・アー・モーターヘッド 2000年

モーターヘッドの5度目の来日公演(ジャパンツアー)は2000年10月に行われた。
この年、バンドは結成25周年を迎え、15枚目のスタジオアルバム『ウィ・アー・モーターヘッド』が、6月にリリースされた。そのタイミングと2年半ぶりの来日ということで、東京公演の会場である新宿リキッドルームには多くのファンが駆け付けた。

We are motörhead, and we're gonna kick your ass!
18時開場、19時開演、前座なし、モーターヘッド90分一本勝負。ここにいる観客は「モーターヘッドを観るためだけ」に集まった、紛れもないモーターヘッドファンだ。リキッドルームの狭いステージには、ウォーピッグのフラッグ(天井が低いため半分ぐらいしか見えない)、ツーバスのドラムセット、12発のマーシャルスピーカーが窮屈そうに並ぶ。

バンドメンバーが登場し、レミーが「コンバンワ!」と日本語で挨拶すると、場内からは大歓声。レミーの「俺たちはモーターヘッドだ、おまえのケツを蹴り上げるぜ」という挨拶で、ライブはスタート。

「ウィ・アー・モーターヘッド」、「ボマー」、「ノークラス」、とファストナンバーを間髪入れずに畳み掛け、開始早々フルスピードで突き進む。どの曲もアルバムより速く、ドライブ感が抜群だ。それでいて、タイトなバンドアンサンブルで、そつがない。まさに鉄壁。

ライブ中盤以降は、アップテンポとミッドテンポの曲を交互に演奏し、メリハリのあるライブを展開した。狭いステージにもかかわらず、レミーとフィルはよく動き、ファンを盛り上げる。55歳(当時)のレミーは意気盛んだ。ステージと客席の距離も近く、場内には熱気と一体感が充満していた。

他方、ミッキーのドラミングは、タイトかつパワフルで、バンドアンサンブルを支える大きな役割を果たしている。「サクリファイス」の間奏では、強烈なドラムソロが披露された。

「この中にパンクスはいるかい?」というレミーのMCで、セックス・ピストルズのカバー「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」がプレイされ、アウトロでは「ノー、フューチャー」の大合唱が巻き起こった。

「ユー・ベター・ラン」(11日のみ)のイントロで、レミーはブルージーなベースソロと歌声を聴かせた。歪んだベースをギターのように弾き、アルペジオやコード、チョーキングを織り交ぜながら、ブルーズのフレーズを歌う。これぞ、唯一無二のレミースタイルだ。レミーが渋い歌声を会場に響かせている間、観客は息をのみ、静かに耳を傾けていた。

「アイアン・フィスト」、「キルド・バイ・デス」のメドレーでライブ本編を締めくくったあと、アンコールでは、切り札「エース・オブ・スペーズ」が出され、場内のボルテージは最高潮に。

その後、メンバー紹介をはさんで、必殺「オーヴァーキル」でクライマックスを迎えた。全19曲、約90分に及ぶロングショーだったが、バンドは終始テンションの高い演奏をキープした。

モーターヘッド 東京 2000年10月10日

今振り返ると、ベスト・オブ・ベストな選曲、タイトでドライブ感あふれる演奏、エネルギッシュなパフォーマンス。申し分のない内容で、後期モーターヘッドを十二分に堪能できるライブだったと思う。
この時すでにミッキー加入から8年が経過していて、バンドは毎年のようにオンザロード生活を送っていた。しかも年間100本近いライブをこなしていたのだから、彼らのライブパフォーマンスは円熟の域に達しつつあった、と言っても過言ではない。

ところで、このツアー以降、バンドは日本国内で単独公演(ジャパンツアー)を行っていない。フェスティバルでの来日が続いているが、単独公演が待たれるところだ。


WE ARE MOTORHEAD TOUR in Japan.
10/09/Nagoya Bottom Line
10/10/Tokyo Liquid Room
10/11/Tokyo Liquid Room
10/13/Osaka Heat Beat

Motörhead, at Shinjuku LIQUIDROOM, Tokyo, Japan. 2000/10/10.
We Are Motorhead, Bomber, No Class, I'm So Bad, Over Your Shoulder, Civil War, Metropolis, God Save the Queen, Born to Raise Hell, Stay Out of Jail, Dead Men Tell No Tales, Sacrifice with drum solo, Orgasmatron, Going to Brazil, Broken, Iron Fist, Killed by Death. Encore: Ace of Spades, Overkill.

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