モーターヘッドバンガーズの日記

英ロックバンドmotörheadに関する最新情報やレビューを掲載。メタルのライフスタイルを読むブログ。

モーターヘッドの『IRON FIST』が35周年



 モーターヘッドのアルバム『アイアンフィスト』(1982)が、本日4月17日でリリースから35周年を迎える。
 前作『エース・オブ・スペーズ』(1980年11月)が全英4位まで上昇し、その半年後にリリースされたライブアルバム『ノースリープ・ティル・ハマースミス』(1981年6月)は初登場1位を獲得した。チャートを制覇したのはもちろん、その後もバンドの代表作として語り継がれたヒット作だ。バンドは北米や欧州をツアーし、8月には伝説的なフェス「Heavy Metal Holocaust 1981」に出演、2万5千人の観衆を熱狂させた。そして、翌年4月にアルバム『アイアンフィスト』がリリースされた。

サウンド
 メンバーは、「黄金のトリオ」と呼ばれる、レミー(b&vo)、ファスト・エディ・クラーク(g)、フィル・フィルシー・アニマル・テイラー(ds)の3人。このメンバーによるスタジオアルバムはこれが5枚目となる。(過去作は『モーターヘッド』、『オーバーキル』、『ボマー』、『エース・オブ・スペーズ』の4枚)
 本作では初期モーターヘッド独特のバンドサウンドを聴くことができる。タイトルトラックをはじめ、「ハート・オブ・ストーン」、「ゴー・トゥ・ヘル」、「セックス&アウトレイジ」(日本のOUTRAGEのバンド名の由来と言われる)、「スピードフリーク」など、スタンダードなロックとパンクをミックスさせた、彼ららしい仕上がりだ。とりわけ、タイトルトラックの「アイアンフィスト」は、ベースイントロ、突き進むようなリズム、ブルージーなギターソロ、レミーのがなるようなボーカル…、これぞモーターヘッドといったサウンドだ。コンサートでもたびたび披露され、セットリストに欠かせない1曲、バンドを代表する1曲だった。

 他方で、「ルーザー」や「アメリカ」のようなミドルテンポの楽曲も収録されており、そこに乗せたエディのブルージーなギターソロが光る。前作『エース・オブ・スペーズ』のようなアグレッシヴさはやや控えめな印象で、バンドサウンドがいぶし銀の輝きを放ち、重厚感を与えている。本作のプロデュースにはエディが関与しているので、その影響かもしれない。
 そのエディはアルバムリリース後にバンドから脱退してしまう。結果、黄金のトリオによるアルバムはこれが最後となった。

鉄の拳
 アルバムリリースに伴うツアーでは、ステージセットに「巨大な拳」が登場した。指先からサーチライトが発射され、拳が開く仕掛けだったが、すぐに故障し、返品したという。そのため、このセットの映像や写真はほとんど残っていない。

 また、ライブの冒頭には、ゲーテの『鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』をモチーフにしていると思われる映像が流れたという。映像の中で、メンバーは中世の戦士となり、荒廃した地に救世主(?)として現れる。
 その映像やアルバムジャケットには「鉄の拳」が登場する。これは中世の鎧の籠手を模していて、4つのスカルリングとメンバーの星座記号(天秤、蠍、山羊)が甲の部分に施されている。フィルシーの他界後、遺品のひとつとして競売にかけられ、3600ポンド(約58万円)で落札された。

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