モーターヘッドバンガーズの日記

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アラン・シリトーの命日に:勝利とは生き残ること

「勝利とは生き残ること。自分の中にいくらかの活力を残した状態で生き延びることを意味する。」
(アラン・シリトー『土曜の夜と日曜の朝』より)

アラン・シリトーの作品を初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。
主人公の若者が反抗を貫く姿に爽快さを感じ、共感を覚えた。
また、工場や工業地帯が舞台となっているので、京浜工業地帯に住む自分にはピンと来た。

シリトーの作品には、「不道徳行為」や「権力者に対する若者の怒り」が描かれていて、その結末には「奴らに勝てない現実」が待ち受けている。
しかし、そこにはシリトーが唱える「勝利」が込められている。

その勝利とは、レースで1位を獲ることや上昇志向ではなく、自分の生き方を貫くことだ。
奴らに屈せず、「わずかでも自分らしさを残した状態で生きることが勝利である」、と自己実現で得られる勝利もあることをシリトーは主張する。

逆に言えば、自分らしさを完全に失った時が敗北ということなのだろう。
そこにシリトーのメッセージがある。


アラン・シリトー

RIP Alan Sillitoe...
At Highgate Cemetery in London.

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