モーターヘッドバンガーズの日記

英ロックバンドmotörheadに関する最新情報やレビューを掲載。メタルのライフスタイルを読むブログ。

根付とシルバージュエリー:極小スーパーリアリズムの魅力

イギリスのシルバージュエリー「クレイジーピッグ」のアイテムは、根付と通じるところがある。

クレイジーピッグのデザイナーであるセラ氏は、「(シルバーの)彫刻は、根付を彫る時のような技量が要求される。」と互いの共通性を述べている。
根付とは、印籠や煙草入れなどの紐に結び付けて、帯から落ちないようするための留め具である。

龍の根付

小さな芸術品
根付とシルバージュエリー、双方とも、掌に乗るほどの小さな工芸品でありながら、写実的で繊細な彫刻が施され、立体的に表現されている。

その題材は多種多様に及ぶが、特に動物をモチーフとするものは、リアルで生き生きと、躍動感に溢れている。
それらは、卓越した技巧によって、描き出されており、極めて小さな物体でありながらも、スーパーリアリズムの魅力を持つ。
特に、鱗や羽、文字や模様などを描いた細密な毛彫りは、目を見張るものがある。

それらの造形は、人の心の奥に宿るもの(生命、自然、野生、恐怖、狂気、信仰や敬愛…)を表していると考えられる。
見る人は、そこに惹かれるのであろう。

クレイジーピッグ、スカル

「見た目」と「実用性」の両立
また、どちらとも単なる置物ではなく、装身具としての機能という制約のなかで、作られている。
デザインも重要だが、何よりも実用品として使いやすくなくてはならないのだ。

特に、根付やペンダントトップは、紐通し穴の位置を考慮しつつ、360度どこから見ても、形として成り立つものでなくてはならない。
彫刻技術だけでなく、構図を巧みに扱うことも求められる。

クレイジーピッグ、スカル

そのような制約された世界であるがゆえに、作家は知恵を絞り、工夫に富んだデザインが生まれ、作り楽しまれてきたのである。
根付やシルバージュエリーは、「見た目」と「実用性」の両立という、完成度の高さが求められる芸術形態と言えるだろう。

掌で楽しむ美は、奥が深い。

クレイジーピッグ、アーマンド・セラ作、スカル種彫、素材タグアナッツ、2004年。写真:CPDJapan 
※セラ氏によるスカル種彫、素材タグアナッツ、2004年。タグアナッツは、根付の素材としてもしばしば用いられる。写真:Crazy Pig Designs Japan

2 Comments

Shu  

Re: 同意

■ヘタリカさん
こんにちわ。そうなんです、彼が作るジュエリーは、「パンクやメタルの要素」があります。
イギリスでは、その手のファンの間でよく知られています。こういうアイテムも向こうは本場ですね。

2016/05/14 (Sat) 14:01 | EDIT | REPLY |   

ヘタリカ  

同意

このデザイン、ひょっとしたら岡本太郎の「太陽の塔」みたいな、
今後何世紀も続きそうなデザインですね。
攻撃的でありながらどこかにパンクやメタルの要素があります。
個人的には強烈なロック・アイコンとして残してほしいです。

2016/05/13 (Fri) 22:37 | EDIT | REPLY |   

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Category: クレイジーピッグ